笑えぬ大阪ブラックジョーク「健康・長寿万博」

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  最近街中で意外な光景に出くわすことが増えた。観光スポットもホテルもなく、住宅街ともいいにくいところをスーツケースを引きながら外国人が数人で歩いている。スマホの地図アプリを見ながら行ったり来たり。

 2015年に日本を訪れた外国人観光客数は1974万人で、前年比47%増。政府は2020年に約2倍の4000万人、30年には6000万人に増やす新しい目標を決めた。

 大阪はホテル不足で予約が取りにくいと報道されている。合法も違法も含め民泊が増えているのだろう。

 大阪府は2025年に万博を誘致する構想を立てている。会場は大阪市の埋立地・夢洲。ここにはカジノを含む統合型リゾート(IR)を建設する構想もある。万博のテーマが「健康・長寿」だという。この不健康都市で冗談かとあきれる。大阪府の平均寿命は全国でも下位クラス。都道府県別で2010年で男性が41位、女性が40位だ。

 カジノなんかなくても日本はどこに行っても多様な文化や景観など魅力がいっぱい。不幸以外何も生み出さないカジノは不要だ。外国人観光客にとってもカジノは必要ない。

 

(坂手)