新聞作り入門<レイアウト実技編>

見出しや写真などがX字型に並ぶようにすると見栄えがいい
見出しや写真などがX字型に並ぶようにすると見栄えがいい

Ⅰ レイアウトの考え方

記事の価値判断を表現

 レイアウトとは、記事や見出し、写真、図表、イラストなどを紙面の上に割りつけることです。その目的は、①読みやすくする、②記事の価値判断を表現、③見栄えをよくし読者の目を引きつけること。

 

①読みやすくする
 読みやすくするポイントは、1つの記事の見出しや本文、写真、図表、カットなどが1ヵ所に固まって置かれていることです。どれかが離れた場所にあったら一連のものとしてとらえられません。最初から最後まで自然に目で追っていけることが大切です。

 

②記事の価値判断を表現
 記事の重要性や性格などの価値判断は、どのページの、どの位置に置くか、さらに分量や形、見出しの大きさなどで表現することができます。縦書き新聞の場合、1面の右上がトップ、その左下が2番手が、左上が3番手、死角になる右下が4番手といえます。
 しかし、4番手の小さな記事も読んでほしいことには変わりありません。トップ記事よりも先に、右下の連載のカコミを読む人も少なくありません。
 どの記事にも存在感を持たせるには、強調と省略=メリハリが重要です。同じ大きさで同じ形の記事が整列していたら、どれも目立たなくなってしまいます。
 大切なことは、それぞれの記事の性格と役割がレイアウトによって読者に伝わることです。

 

③読者の目を引きつける
 読んでもらうには見栄えをよくすることも大切です。
 見栄えをよくするには、写真や見出しなど黒くて目立つものがⅩ字形に並ぶようにするといい、と言われます。
 詳しくは「Ⅲレイアウトの方法」で説明します。