Ⅴ 記事の種類とラフスケッチ
切り口を決め設計図を下書き
どんな切り口でテーマに迫るか
具体的に紙面化するには、どんな切り口(記事の種類)でテーマに迫ったら、読者に効果的に伝わるか考える必要があります。記事の種類は主に以下の通りです。
①報道(ニュース)記事 実際に起こった出来事をありのままに伝える
②論評記事 主張や見解を述べる
③解説記事 読者にわかりやすく物事を説明
④意見発表、投稿 読者などからの投稿
⑤インタビュー記事 記者が誰かに話を聞いて書く
⑥対談・鼎(てい)談・座談会 対談は2人、鼎談は3人、座談会は4人以上が話し合うことで、その討論の内容を記事にまとめる
⑦ルポルタージュ 記録文のこと。報道記事では伝えきれない物事の背景や経過など複雑な要素を盛り込んで長期間にわたって取材しまとめる
⑧文芸・娯楽記事 書評、川柳・俳句・短歌、連載小説、映画紹介、クイズやパズル、将棋・囲碁など。閲読時間を増やす効果もある
出来あがりイメージを描く
各企画の切り口を決めたら、紙面の出来上がりイメージをより鮮明にするためにラフスケッチを描きます。設計図の下書きです。
割りつけ用紙をプリントして、何度も描きかえられるよう鉛筆で大まかなレイアウトを描いていきます。見出し言葉を書き入れ(見出し言葉が思いつかなければ○○○○と記入)、本文の行数を指定していきます。
ラフスケッチがあれば、依頼する大体の原稿量が決まり、紙面製作も進めやすくなります。ただし、実際に入った原稿の内容によっては、ラフスケッチを大幅に変更せざるをえないこともあります。